「医療現場の過酷な労働環境から抜け出したい」と思い非常勤看護師になることを考える看護師は少なくないでしょう。ライフステージの変化に伴って、夜勤の発生がない非常勤に魅力を感じる看護師もいるでしょう。しかし過酷な労働環境から抜け出すのも、日勤で働くのも、実は非常勤の看護師だけが叶えられるものではありません。おすすめの職種は2つです。
まず「保健師」です。地域の保健所や市役所などで働き、地域の公衆衛生の改善や推進を行います。また生活習慣を改善するアドバイスをしたり、相談に乗ったりして多くの人の健康をサポートするのが役目です。
保健師になるには保健師国家試験に合格しなければなりませんが、保健師は夜勤の発生はなく、プライベートな時間の確保がしやすい仕事と言えます。
次に「看護教員」です。看護教員になるには看護師として現場での経験が5年と、教員養成教育の受講が必要とされています。看護師を辞めてすぐに看護教員になることはできませんが、将来の日本の医療現場を支える看護師たちの育成ができる立場はとてもやりがいのある仕事です。また保健師と同じく夜勤がないです。勤務する学校にもよりますが、仕事の終わる時間は17時30分前後。仕事終わりの時間も有意義に使える職種の1つです。
非常勤看護師として働くのは、常勤と比べて給与が低かったり福利厚生が受けにくかったりなどのデメリットがあります。「常勤は精神的にも身体的にもきついから非常勤になろう」と思わずに、他に自分のスキルや経験が活かせる職場を探してみてくださいね。